慢性便秘症と健康
残便感などの症状があった場合を便秘と言うのであり、4~5日排便が無くても、不快な症状が無ければ、心配ありません。
そして、3か月以上症状が続く場合を、慢性便秘症と定義しています。
頻度は、全年齢で、女性4.4%、男性2.5%と、女性で多い傾向にあり、便秘型過敏性腸症候群も入れると、15%にもなります。
70歳を過ぎると、男女とも、加齢による腸機能低下の為増加し、男女差がなくなります。
慢性便秘症は、一次性と二次性に分けられます。一次性は機能性消化管疾患と言い、消化管の働きが悪くなったもので、ほとんどがこれに当たります。
その原因として、食事内容、不活動、便意があってもトイレに行かない、等があります。
二次性は薬剤性便秘症(抗コリン薬など)、症候性便秘症(糖尿病など),狭窄性、器質性便秘症(大腸癌など)の三つで、まれですが、注意が必要です。
先ずは機能性消化管疾患にならないように注意しましょう。
最も大事なことは、便意を我慢しない事ですが、詳しくは次回とします。