ビタミンCと健康
ビタミンとは、体の機能を調整し、維持するために欠かせない微量栄養素のことです。
現在12種類知られていますが、脂溶性の、A、D、E、Kの4種類と、水溶性のB1、B2、B3(ナイアシン)、B6、B12、葉酸、パントテン酸、そしてビタミンCの8種類で、合計12種類です。
ビタミンCは、知っている方も多いかと思いますが、その働きを説明します。
先ず、老化の原因である活性酸素を抑え、ビタミンEやDらと共同して、アンチエイジングに有効です。
また、免疫力を強くし、新型コロナなど様々な感染症を抑えます。
そして、皮膚のコラーゲンの弾力性を増し、メラニンの合成を抑え、美容に有効です。しかし、レモンパックや化粧品のビタミンCは、皮膚の角質層でブロックされ奥には入りません、美容で使う場合も点滴投与がより有効なのです。
そして、最後に挙げるのが、抗がん効果です。
抗がん効果は、50年ほど前に,ノーベル賞を2度受賞したアメリカのライナス・ボーリング博士によって発表されていましたが、反対する論文も出て、長く日の目を見ないでいました。しかし、2005年に「ビタミンCはガン細胞を殺す」という論文が「米国アカデミー紀要」に掲載され、再び注目を浴びることになりました。
その後、ビタミンCの抗がん効果に関する臨床試験も沢山行われ、世界では、有効性はゆるぎないものとなっています。
当院では、アンチエイジング、美容と共に、抗がん作用にも取り組んでいます。ご相談ください。
(点滴療法研究会会員 竹下敏光)