女性ホルモンと健康 その2
生まれつきの男女の違いを一次性徴、その後に出現する男らしさ女らしさを二次性徴と言い、女性は卵巣からの女性ホルモンの、男性は精巣から出る男性ホルモンの作用でもたらされます。二次性徴の時期を思春期と呼んでいて、年齢で言えば、8歳から18歳頃に当たります。字数制限の為、今回は女性だけ述べることにします。
女性の二次性徴は、最初に乳房が発達し、次に陰毛発育が起こり、初経は最後です。乳房発育で11歳、陰毛発育で13歳、初経で14歳過ぎてもない場合を思春期遅発症と定義しています。該当する方は、産婦人科か小児科を受診して下さい。
ちなみに15歳で初経を見た場合、遅発月経、18歳になっても初経がない場合を、原発性無月経と言い、詳しい検査が必要です。
思春期は、急激な心身の変化が起こり、精神的にも非常に不安定な時期です。自立心が育って、親から離れていくことは良いのですが、不安感、食欲不振、体重減少があるようなら心の病気のこともあるので、受診しましょう。
その他、産婦人科では、月経痛が強い月経困難症や月経前1週間の時期に体調を崩す、月経前緊張症の治療も可能です。また、軽いうつ状態にも対応しています。
前述のような診断が付く程でなくても、月経はつらいことが多く、月経時には試合や試験で良好なパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。
大会や受験に月経が当たらないよう、月経発来日の移動も、簡単で安全にできるので、産婦人科に相談して下さい。