女性ホルモンと健康 その4

 性成熟期の次には、更年期が待っています。
40歳過ぎ頃から女性ホルモンの血中濃度が急激に減少し、月経不順になり、閉経します。
閉経は、1年間月経が来ないことを確認してから決めるので、閉経かどうかは1年後に判定することになりますが、閉経の前後5年間、合計10年を、更年期と呼んでいます。
閉経年齢の平均値は51歳ですので、更年期は40歳代中頃から50歳代中頃の女性が相当します。

更年期という時期は全員ありますが、症状の強弱は差が大きく出ます。全く無くて、普通に生活でき、知らない内に過ぎたという方が三分の一、症状はあったが軽かったので受診しなかった方が三分の一。
日常生活に支障をきたす場合を更年期障害と定義していますが、それは、三分の一ぐらいと言われています。
その症状も、不定愁訴と言われており、この症状があれば更年期障害だ、と言える症状はありません。当院では、簡略更年期指数(SMI)(表1)を参考にして診断していますが、ほとんどの方は、女性ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬治療で良くなります。SMIは表1を利用しましょう。




チェックしてみましょう!症状の程度に応じて自分で〇印をつけて点数を確認。合計点をもとに自分の症状をチェックします。50点以上は要注意。医師の診察、カウンセリングなどを受けましょう。

 

2024年05月24日