オペラと健康


 何故かわかりませんが、私は子供の頃からクラシック音楽が好きで、大学生の頃にはLPレコードやラジオ放送でクラシック音楽を毎日聴いていました。その中でレコードやCDで、モーツァルトやワーグナーのオペラの前奏曲集とアリア集を聴き感動したことを覚えています。
 オペラの映像を初めて見たのは、レーザー・ディスクの時代の25年程前で、モーツァルトの「魔笛」とヴェルディの「アイーダ」でした。その後DVDの時代になり、DVDのオペラ全集を揃えて勉強しました。
 モーツァルト、ワーグナー、ヴェルディ、プッチーニ、ロッシーニなど、沢山の作曲家のオペラを観ましたが、その中でモーツァルト、ヴェルディ、ワーグナーが、特にワーグナーを好きになりました。
 さて、田舎に住んでいると、なかなか機会に恵まれず、初めて生のオペラを観たのはかなり遅く、2001年11月6日、盛岡市民文化ホールで行われたリシャルト・シュトラウス作曲の「サロメ」で、その時すでに51歳でした。
 クラシック音楽もオペラも生演奏が一番ですが、岩手県で上演されるのは、残念ながら年2~3回しかありません。東京では、新国立劇場のオペラハウスを初め、年に30回ぐらいは上演があるので、余りの違いに愕然とします。それでもめげずに年に4~5回は観るように努め、その後16年間で観たオペラは50回程となり、タイトル数は30を数えています。
 その中で私が最も気に入っているオペラは、ワーグナーの「ニーベルンゲンの指輪」です。1回平均4時間半かかり、4回の連作ですので全部で18時間かかる超大作ですが、これまでに4日間を4回観ています。
 オペラは、原語で歌うし、難しいと思っている方が多いかと思いますが、映画と同じで、日本の公園では日本語の字幕が付くので心配ありません。
 いい声のオペラ歌手のすばらしい歌と演技、演出家の舞台としての面白さ、そしてオーケストラの演奏とすべてを含んでいるオペラは、世界一の総合芸術です。WOWOWではニューヨークのメトロポリタンオペラを、月2回放送していますし、DVDもたくさん売られています。皆さん是非試してください。
                                                                           (竹下敏光)

2022年04月01日