認知症予防と健康 その4

 前回、プレデセン先生の書いた「アルツハイマー病の真実と終焉」という本を紹介し、アルツハイマー病の真の原因は、炎症・栄養素不足・中毒の3つで、それを知るため36のチェック項目があることを書きました。今回は、その中から特に重要な3項目をピックアップして説明します。
 最初は、空腹時血糖、空腹時インスリン、ヘモグロビンA1cの糖質代謝の検査です。
糖尿病は、最も重要な認知症の危険因子であることはすでに定説ですが、糖尿病にならないだけでなく血糖値はできるだけ低く抑えるほうがよいことが分かっています。高血糖は認知症に悪いだけでなく癌や動脈硬化にも悪いのです。その為に有効なのが糖質制限食と有酸素運動です。有酸素運動は食後が特にお勧めです。食後30分後頃から血糖値が上昇しますが、運動すると筋肉細胞が糖質を取り込んで使ってくれるので血糖値が下がるのです。
 2番目に細胞保護作用のあるビタミンB1、B6、B12、C、D、E、葉酸の血中濃度をチェックします。数値が低いビタミンは薬剤やサプリメントで補います。特にビタミンDは認知症の予防の他、骨を丈夫にすることは皆さんご存知でしょうが、さらに大腸がんの予防効果があることが注目されています。ビタミンDはしっかり摂ったほうがいいでしょう。
 3番目に不飽和脂肪酸であるオメガ6とオメガ3の血中濃度を測りその比をみます。オメガ6は炎症を促進し、オメガ3は抑制するのでオメガ3が多いほうが良いのです。しかし、私たちが日常生活で普通に取っているサラダ油、天ぷら油などはオメガ6を多く含んでいるので通常の食生活ではオメガ6の濃度が高くなってしまいます。従ってオメガ6の多い油は意識的に控え、オメガ3を多く含む油を積極的に摂ります。
オメガ3脂肪酸とはEPA、DHA、アルファリノレン酸などです。
EPAは魚、特にイワシ、サンマ、サバなどの青身魚に豊富です。積極的に食べましょう。
また、アルファリノレン酸は、亜麻仁油、エゴマ油に多く含まれます。サラダなどでかけて食べましょう。
 この方法は、認知症だけでなく動脈硬化を抑え脳卒中や心筋梗塞予防そして癌の予防にも有効です。
                              (竹下敏光)

2019年04月27日