認知症予防と健康 その2

 

 日本認知症予防学術集会に今年も参加し勉強してきました。
 第8回を数える今年の集会は9月22日~24日までの3日間東京で開催され、いつも以上に白熱した雰囲気を感じました。というのも昨年初めて認知症予防専門医が誕生しそれに続こうという医師が沢山いて、どの会場もほぼ満席だったからです。
 私は、今年の専門医申請には間に合わず来年の6月に申請して9月には認知症予防専門医の資格を取得できそうです。そして勉強して得た知識を生かして地域の認知症予防の為少しでも役立ちたいと考えています。
 さて、日本認知症予防学会にはエビデンス創出委員会なるものがあります。
エビデンスとは、日本語に訳すと「証拠」になりますが、ある薬、サプリメント、方法などが本当に有効な場合、エビデンスがあると言います。
薬に限らず様々なことが認知症予防のエビデンスがあるかどうか検討することも本学会の大きな使命なのです。
今年、新規にエビデンスありとされたのは、フェルガードというサプリメントです。これは米ぬかから抽出したフェルラ酸とガーデンアンゼリカ抽出物を混ぜたもので抗酸化作用、抗炎症作用、アミロイドベータタンパク質減少作用があり、臨床試験でも優位差を持って予防効果が認められています。フェルガードは当院でも取り扱っています。
 また、音楽療法特に楽器の演奏がエビデンスありとされました。さらに運動が良い事はもう皆さんご存知でしょうが、軽度認知障害を有する308名を対象にした臨床試験でも進行防止効果が確認されました。
 予防法や治療法は、効いたという個人の体験だけでなくエビデンスを確認してから取り入れることが重要です。
                                (竹下敏光)

2019年04月27日